安全衛生

全ての従業員が健康で安心して働くことができる職場づくりを目指し、「安全衛生方針」を掲げ労使一体となって活動しています。特に死亡などの重大災害は本人や家族、会社にとって取り返しのつかないことであり、絶対に発生させないという考えのもとに重点活動項目を設定しています。
また、協力会社も含め全ての従業員に対し安全衛生教育や相互注意を行い、ルールを守ることの大切さを認識させ、安全で働きやすい職場環境づくりに継続的に取り組むことで労働災害発生防止につなげています。

2022年度 安全衛生方針

1. 安全衛生基本方針 働く人達の健康と安全の確保は会社経営の基盤であるとの理念のもとに、労使が協力して安全衛生最優先の職場風土を醸成するとともに、職場に潜在する危険、有害要因を排除し、労働災害を撲滅して健康で安全な職場をつくる。
2. 目標 「災害の撲滅」
3. 安全魂 「油断大敵」
4. スローガン 「意識で変える自分の行動 動いて変わるみんなの意識
 みんなで作ろう安全職場」
5. 重点活動項目 [1] 部門・事業部・ブロック
a. マネジメントシステムの運用状況の確認
 (オンライン監査を含む)
b.リスク除去・低減対策と教育訓練方法の情報共有
[2] 事業所・工場
a. ガイドラインに基づくシステム運用
b. 以下の事項に注力する活動
・経年設備への対策
・トラブル時の機械停止の徹底強化
・高所作業での対策
・重量物取扱い作業への対策
・協力会社・臨時入構業者への注意喚起

安全衛生推進体制

安全衛生管理を総合的に推進するために、全社を統括する「安全衛生委員会」を本社に、その傘下には事業所・工場の「安全衛生委員会」を設置しています。本社の安全衛生委員会は年2回開催され、全社の安全衛生方針や安全衛生に関する施策を策定します。各事業所・工場の安全衛生委員会は、全社方針や施策に沿った具体的な安全衛生活動を計画し、従業員に周知させ推進しています。

安全衛生体制図

労働災害発生状況

各事業所・工場では「災害の撲滅」を目標に安全衛生活動計画を立てて取り組んでいますが、2022年は休業災害件数が前年から6件増加、加えて長期間の休業を伴う災害が2件発生したため、度数率※1が1.50、強度率※2が0.09と悪化しました。リスクの除去・低減に加えて安全最優先の意識で従業員一人ひとりが行動できるように、労使が協力して安全衛生活動を推進して「災害の撲滅」を目指してまいります。

労働災害の発生状況

AIカメラによる車両との接触災害防止

  • リフトとの接触災害の対策としてAIカメラシステムを 導入しました。リフトは積み荷の運搬やバック走行時に死角ができやすく、人と接触すると死亡・重大災害になります。AIによって人だけを感知するカメラを設置し、人がカメラに映ると警報を出して運転者に知らせます。人の視野が約120度であるのに対して、AIカメラは360度を感知するため、全周囲を死角なくカバーしています。

  • AIカメラによる車両との接触災害防止
    AIカメラによる車両との接触防止

夜間の避難訓練の実施

  • 工場・事業所では協力会社を含む全従業員を対象に、火災・自然災害を想定した消火・避難訓練を年に1回以上実施しています。2022年度は、さらに一歩踏み込んだ取組みとして、夜間に火災や地震が発生した場合の避難訓練も行いました。停電など非常事態にも従業員が安全に対応できるか、避難に必要な明るさが確保できているかを検証して、問題点を洗い出しました。これらの問題点については今後、計画的に対策を講じて従業員の安全を確保してまいります。

  • 作業中の社員
    夜間避難訓練の様子

国内グループ会社との安全交流会

レンゴーグループとして「災害の撲滅」に向けて取り組んでおり、災害発生状況などの情報共有を図ってまいりました。当社安全衛生部では、2022年度から新たに安全交流会を主催し、グループ各社を訪問して安全衛生活動の取組み内容の紹介や意見交換の場を設けています。2022年度はセッツカートン(株)、東海紙器(株)、日之出紙器工業(株)、RGコンテナー(株)、レンゴーロジスティクス(株)の5社と安全交流会を開催しました。
また、パッケージング部門や製紙部門でも安全衛生会議や安全衛生パトロールを開催してグループ会社との交流を図り、レンゴーグループ全体で安全衛生レベルの向上に努めています。