生物多様性

森林資源である木材を利用した事業を営むにあたり、生物資源の持続可能な利用と事業活動との調和を目指します。
原料調達においては、古紙を有効利用するとともに、持続可能性が確認された木材を原料とするパルプの調達を通じて、生物多様性や持続可能な利用に取り組みます。さらに、新たな古紙利用の開発、森林認証製品の普及や省資源製品の開発を通じて生物多様性の保全に貢献します。
また、気候変動、資源循環などの地球環境問題にサプライチェーン全体で取り組むことにより、生物多様性に対する影響の低減に努め、地域社会や行政などのステークホルダーとの協働にも積極的に取り組んでいきます。

ビオトープの活用

全国の事業所・工場では地域社会や地域環境とのつながりの中で事業活動を行っています。特に湧水や原生林、地域固有の動植物など豊かな自然環境に囲まれた福島矢吹工場と武生工場では敷地内にビオトープを造成し、地域の皆さまと連携しながら地域固有の生態系を大切に守り、育てています。
ビオトープや周辺環境の生態系の推移を調査するため、定期的に生物のモニタリング調査を行っています。植物、昆虫、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、ほ乳類など、福島矢吹工場では全135種、武生工場では全258種の生息が確認されています。

福島矢吹工場ビオトーブ、武生工場ビオトーブ

梅花藻(バイカモ)とトミヨが生息

  • 武生工場のビオトープには、きれいな水にしか生息できない梅花藻(バイカモ)とトミヨがすんでいます。
    梅花藻は、年中水温14℃前後の川の底に群生し、浅くて清澄な流水中に生える多年生沈水植物で、きれいな水環境の指標とされています。初夏から晩夏にかけて水面に梅花に似た白い花を咲かせます。
    また、子孫を残すために梅花藻で巣作りしているのが、氷河期の生き残りといわれているトミヨです。トミヨは、全長5~6cmほどの小さな魚で、梅花藻と同様に清流でしか生きられません。福井県を含めいくつかの地域で、環境省のレッドリスト「絶滅危惧Ⅰ類」に指定されている貴重な魚です。

  • 武生工場ビオトーブ 梅花藻

ホタル飛翔プロジェクト ~矢吹町の皆さまとの協働~

昼間の工場使用電力を太陽光発電で賄うなど、これまで蓄積してきた環境技術のノウハウの全てを結集した地域の生態系にも配慮した人にも環境にも優しい福島矢吹工場は、2012年から矢吹町のボランティア団体「やぶき遊・ゆうライフクラブ」の皆さまと一緒にビオトープへのホタルの定着を目指した取組みを行っています。周辺地域でホタルの生息調査を行い、矢吹町内に多くのホタルが生息していることを確認しました。その後、成虫を捕獲し、人工的に産卵させ幼虫を水路に放流する活動を続けた結果、2015年に初めてビオトープ内でホタルの飛翔を確認しました。その後もホタル定着の取組みを継続しています。

ホタル飛翔プロジェクト