お客さまのニーズを満たす商品を提供し、安心してご使用いただけるよう、6S(整理・整頓・清掃・清潔・躾・作法)活動が全ての土台であるという考え方のもと、品質改善に全社をあげて取り組んでまいります。
ZD(Zero Defects)の達成
2021年度より、全社統一CS(顧客満足)活動方針である「ZD活動(Zero Defects:不具合ゼロ)」に取り組んでいます。この活動は、製品の不具合(defect)をゼロにすることを目的とする一連の活動です。現場の一人ひとりが決められたルールどおりの仕事を徹底し、不具合ゼロを当たり前とする意識を持つことを基本としています。気付きを声に出し、素直に指摘し合う職場環境のもと、ボトムアップの提案・改善活動を通じ、品質の向上を図っています。
2025年度は重大な不具合が11件発生しましたが、それぞれの事案について原因分析および再発防止策を徹底するとともに、情報の共有と対策の水平展開を図ることで、類似不具合の未然防止に努めています。
| 中期目標・指標 | 2025年度実績 | 2030年度目標 |
|---|---|---|
| 重大な製品不具合(損失金額100万円以上)の発生件数 | 11件 | 0件 |
対象範囲:レンゴー単体および国内連結子会社
品質保証体制
当社では、CS活動方針のもとで、独自の品質マネジメントシステムを運用し、製品の品質を保証しています。また、品質保証活動を推進するため、全社を統轄する「本社CS委員会」を設置しています。
年2回の委員会では、製紙部門、パッケージング部門の購入先を含む全社の活動状況を把握するとともに、顧客情報をもとに品質に関するリスクを抽出し、全社の活動方針や重点実施項目等を審議・決定しています。各事業部門では、同委員会が定めた活動方針に基づき、それぞれの取組事項を決定しています。工場ではより具体的な取組み事項や目標を定め、月例の「工場CS委員会」における品質活動状況の確認や不具合対策の評価を通じ、品質改善に努めています。
品質管理活動
品質パトロールの実施
例年、各事業部では管轄する工場に属する営業部・製造部を対象に品質パトロールを実施しています。他工場や本社品質保証部からのパトローラーによる指摘への対応を通じ、改善活動の水準は年々高まっています。
2025年度は、作業環境や設備の管理状況、各種帳票の運用状況を確認するとともに、作業が定められたルールに従って実施されていること、および過去の不具合に対する再発防止策が継続的に運用されていることを重点的に監査しました。
不具合未然防止の取組み
ルールを確立し、順守すれば不具合は確実にゼロにすることが可能です。2025年度は、異品種混入および手配誤りの撲滅活動を継続するとともに、異物混入防止にも重点的に取り組みました。また、一人ひとりが不具合を自分事として捉えるために、直近で発生した不具合のケーススタディを全工場で実施しました。結果は本社で取り纏め、再度全社に対して注意喚起を行い、類似不具合の再発防止につなげています。
工場から出た意見や要望は、本社関連部門で行われる定例会議で検討し、未然防止のための教育資料の作成やルール改訂などを実施、周知することで不具合発生防止に取り組みました。
また、計画的な設備更新や改造を通じて品質の安定化を図るとともに、検査装置に関する勉強会を全国で開催し、不具合品の流出防止に努めています。さらに、お客さまに安心して製品をご使用いただけるようトレーサビリティシステムを確立しており、万が一品質不具合が発生した際にも迅速な対応が可能となっています。
購入先・外注先の品質強化
購入先への訪問回数を増やし、定例会議を実施するなど関係づくりに努めています。連携を強化することで安定した品質管理体制の構築を図り、品質向上につなげています。
製紙部門の取組み
当社グループにおけるサプライチェーンの初期段階を担っている製紙部門では、より一層顧客要求を満たす製品をお届けするため、一貫メーカーとしての強みを活かしたCS活動を行っています。具体的には、顧客満足度向上と部門間の連携強化を目的に、製紙部門CS会議を半期ごとに開催し、ZD活動の進捗確認や今後の取組みについて協議しています。
また、ユーザーを定期的に訪問し、原紙の使用状況を実地確認することで顧客の潜在ニーズを把握し、品質の向上に努めています。さらに、グループ会社との連携強化を目的とした「品質交流会」も開催しています。これらの結果、2025年度は、板紙関連の不具合を前年度比30%削減する成果を上げました。一方で、セロファン関連の不具合が増加したため、不具合総件数は前年度比104%となりました。
製紙部門不具合件数(レンゴー単体)
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|
| 不具合件数 | 204件 | 116件 | 121件(前年度比104%) |
段ボール・紙器部門の取組み
2021年度より、全社統一CS活動方針であるZD活動を中心に品質保証活動に取り組んでいます。ZD活動の中では「声出し」による改善を最も重視しており、「自工程で発見した上流工程の不具合についての声」「改善につながる声」を拾い上げることで、品質の改善と安定につなげています。
こうした活動の効果が現れ、2025年度は軽微な不具合の見える化・情報共有を徹底したことで、不具合件数は増加しましたが、ルール違反および重大不具合は大幅に減少しました。まだ全社での不具合ゼロの目標は達成できていませんが、ZD活動を継続することでさらなる品質の安定と向上を実現していきます。
段ボール・紙器部門不具合件数(レンゴー単体)
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|
| 不具合件数 | 453件 | 413件 | 446件(前年度比108%) |
軟包装分野での取組み
当社で軟包装を担当する部署は、食品などの内容品に直接触れる一次包装に求められる厳しい品質基準を満たしつつ、安定供給に努めています。
グループ会社をはじめとする製造委託先に対しては品質パトロールなどを通じ、当社のZD活動や品質方針を周知するとともに、顧客の品質方針、他工場での不具合事例などの情報を共有し、不具合防止につなげています。
2015年度からは、当社段ボール工場の営業部と軟包装を担当する部署の新たな連携の取組みとして、全国に広がる段ボールの営業ネットワークを活用した軟包装の拡販を進めてきました。段ボール工場での取組み開始当初は、担当者が軟包装の取扱いに不慣れなこともあり、手配や仕様管理においては多くの課題もありましたが、営業部向けオンラインセミナーや各地での勉強会等を実施し、担当者の理解を深めてきました。2025年度は立上げ時の不備による損失事例はあったものの、迅速な是正対応により市場回収や社告に至る重大な品質問題は発生していません。
今後も品質保証部門が管理部門との協働を主導し、全国の段ボール工場で軟包装を担当する部署と同水準の品質保証体制を構築していきます。
軟包装不具合件数(レンゴー単体)
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|
| 不具合件数 | 28件 | 35件 | 29件(前年度比2割削減) |