レンゴーグループの
マテリアリティ(重要課題)

当社は、当社グループが取り組む重要課題をマテリアリティとして特定し、ステークホルダーに対して当社の戦略とその重要性を明確に伝えるため、2023年6月にその内容を開示しました。さらに、変化する経営環境や社会的要請に対応するため、2025年3月にマテリアリティの改定を実施しました。
改定版では、当社グループのマテリアリティを「パッケージプロバイダー」としての新たな価値創出、地球環境との共生、人を中心におく経営、持続的成長に向けた経営基盤の強化の4つとし、これらの実現に向けた14項目の取組みテーマと中期目標を設定しました。

マテリアリティ特定プロセス

当社は、当社グループへの財務的影響の大きさと、事業活動が環境や社会に与える影響の大きさの双方を考慮してマテリアリティを特定しました。特定プロセスは以下のとおりです。

1課題の抽出

以下の情報および外部有識者の意見も参考にマテリアリティとなり得る課題を識別しました。

  • 当社グループ固有の情報および関連業界の動向
  • ステークホルダーの意見
  • 国際的な開示基準
    (GRIスタンダード、SASBスタンダードなど)

2課題の優先順位付け

全社横断のワークショップを実施し、課題について自社への財務的影響と環境や社会への影響を評価しました。この結果を踏まえ、課題の優先順位を決定しました。

3マテリアリティの特定

経営方針や経営環境に鑑みて特に優先度の高い14の課題を4つの領域に整理しました。これらは、経営幹部会および取締役会における協議と妥当性の確認をもって、マテリアリティとして特定されました。

マテリアリティと
取組みテーマ

当社グループの4つのマテリアリティと、これらの実現に向けた14項目の取組みテーマは以下のとおりです。

レンゴーグループのマテリアリティレンゴーグループのマテリアリティ 「パッケージプロバイダー」としての新たな価値創出 地球環境との共生 人を中心におく経営 持続的成長に向けた経営基盤の強化 「パッケージプロバイダー」としての新たな価値創出 地球環境との共生 人を中心におく経営 持続的成長に向けた経営基盤の強化

「パッケージプロバイダー」
としての新たな価値創出

持続可能な包装の提供

社会的課題の解決に資する包装製品の開発と普及を通じ、持続可能な社会の形成に貢献します。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)市場ニーズへの対応による売上の増加
  • (-)製品開発に向けた投資支出の増加
  • (+)森林資源や化石燃料などの保全
<主な施策>
  1. 環境配慮型紙製品の開発と普及
  2. 環境配慮型プラスチック製品の普及と推進
  3. 低炭素型パッケージの推進
社会的課題を解決する新たな事業や製品の創出

長年にわたり培ってきた技術の応用や、事業の垣根を超えたグループ間の連携を加速させ、旧来の枠組みにとらわれない新たな価値を創出します。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)市場ニーズへの対応による売上の増加
  • (-)製品開発と生産拡大に向けた投資支出の増加
  • (+)森林資源や化石燃料などの保全
  • (+)セルロース製品の開発を通じたプラスチックごみの低減
<主な施策>
  1. セルロース製品の生産拡大
  2. 新規セルロース製品の開発と普及
  3. バイオエタノールの開発と普及
  4. 多様化する社会的ニーズへの対応
持続可能な物流の構築

物流に不可欠なパッケージづくりを担う企業として、調達から出荷、使用および回収に至るバリューチェーン全体の課題解決に取り組みます。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)製品の安定供給による機会損失の防止
  • (-)物流改善に向けた投資支出の増加
  • (+)製品の安定供給による顧客と消費者の円滑な経済活動の維持
<主な施策>

物流従事者の安全確保と負担の軽減

地球環境との共生

気候変動への対応

温室効果ガスの削減など、事業活動による気候変動への影響を抑える「気候変動の緩和」と、自然災害によるサプライチェーンの寸断リスクに備える「気候変動への適応」に取り組みます。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)取引先と顧客からの要請への対応による収益機会の創出
  • (+)災害に伴う操業停止や売上減少の回避
  • (+)新たな法規制と炭素税による費用の増加の回避
  • (-)気候変動への緩和と適応のための投資支出の増加
  • (+)温室効果ガス排出量の低減
  • (+)気象災害の増大や激甚化などによる影響の抑制
  • (+)製品の安定供給による社会と経済基盤のレジリエンス向上
<主な施策>
  1. 温室効果ガス排出量の削減
  2. リスクへの適応
循環経済の拡大

すでに確立されている段ボールの古紙リサイクルシステムをより堅固なものにするとともに、プラスチックの資源循環など、新たなシステムの実現に取り組みます。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)原料の安定調達による機会損失の防止
  • (+)水費用の削減
  • (-)研究開発への投資支出の増加
  • (+)森林資源や化石資源などの保全
<主な施策>
  1. 段ボール資源循環システムの強化
  2. プラスチック資源循環システムの構築
  3. 水資源の効率的利用
自然資本の保全

生産活動に不可欠な自然資本を持続可能なものとするため、製造工程における環境負荷の低減やビオトープなどの自然環境の保全に取り組みます。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)環境負荷物質の排出の抑制による費用の削減
  • (+)森林や水などの自然環境の保全
  • (+)環境負荷物質の排出抑制
<主な施策>
  1. 自然共生サイトの管理と活用
  2. 環境事故と汚染の防止

人を中心におく経営

人権の尊重

従業員をはじめ、取引先や顧客など事業に関わる全てのステークホルダーの人権尊重を念頭に、事業活動を通じ企業の社会的責任を果たします。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)人権リスクによる損失の回避
  • (-)環境整備などへの費用の増加
  • (+)人権侵害の防止
<主な施策>

人権デュー・ディリジェンスの実施

安全で働きやすい環境の整備

業務に携わる全ての人の安全衛生を確保するとともに、労働災害の撲滅に取り組みます。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)労働災害による損失の回避
  • (-)労働安全衛生対策への投資支出の増加
  • (+)業務上の安全確保と労働環境の向上
<主な施策>

労働安全衛生の確保

ゆとりと豊かさの実現

従業員が個々の状況に応じたキャリア形成を目指せる柔軟な制度と環境を整備し、心にゆとりと豊かさをもって働くことがエンゲージメント意識の醸成と全要素生産性(TFP)の向上につながる組織風土を実現します。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)人材の安定確保の実現
  • (+)人材の強化による市場競争力の向上
  • (-)制度や労働環境の整備などによる費用の増加
  • (+)ウェルビーイングの向上
<主な施策>
  1. 従業員エンゲージメントの向上
  2. キャリア形成支援
DEIの推進

性別や年齢などにとらわれず多様な人材が互いを尊重かつ受容しあうことで、一人ひとりの個性や強みが引き出され、シナジーが生み出される組織を目指します。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)人材の安定確保の実現
  • (+)多様な人材の活躍による市場競争力の向上
  • (-)制度や労働環境の整備などによる費用の増加
  • (+)多様な人材の雇用機会創出
  • (+)労働環境の向上
<主な施策>
  1. 多様な人材の活躍推進
  2. 生涯現役を見据えた制度設計

持続的成長に向けた
経営基盤の強化

グループガバナンスの強化

レンゴーグループのガバナンス強化に取り組み、コンプライアンスと経営管理水準の維持および向上を図ります。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)ガバナンス不全による損失の回避
  • (+)公正な経済社会の発展
<主な施策>
  1. レンゴーグループの一体感の醸成
  2. コンプライアンスに関する従業員の理解増進
  3. 腐敗行為の発生防止
DXの基盤構築

デジタル技術とそれを扱う人間の調和を実現させ、データの収集と活用によりさまざまなビジネス課題の解決と社会への貢献を目指します。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)労働生産性の向上
  • (+)情報セキュリティリスクの低減
  • (-)DX推進と情報セキュリティ強化への投資支出の増加
  • (+)労働環境の向上
  • (+)DX活用による物流業界の持続可能性の向上
<主な施策>
  1. DXの推進
  2. 情報セキュリティの強化
取引先とのパートナーシップの強化

環境と社会に配慮した健全な原料調達とパートナーシップ構築宣言に基づく適正な取引の徹底とともに、強靭なパートナーシップの構築により、レンゴーグループと取引先相互の発展を目指します。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)取引先や顧客との関係強化による事業活動の安定
  • (-)各種認証取得に伴う費用の増加
  • (+)経済社会の健全な発展
  • (+)持続可能な調達による環境負荷の低減
<主な施策>

持続可能な調達の推進

製品の品質と安全性の保証

徹底した品質と安全性の確保により顧客のニーズを満たす製品を安定的に供給し、顧客満足度の向上を図ります。

自社への財務的影響 環境や社会への影響
  • (+)高品質かつ安全な製品の供給による取引関係の安定
  • (-)高度な品質管理に要する費用の増加
  • (+)高品質かつ安全な製品の供給による顧客と消費者の円滑な経済活動の維持
<主な施策>

ZD(Zero Defects)の達成

中期目標

当社グループはマテリアリティと取組みテーマに則し、2030年度での達成を目指す中期目標を設定しました。グループ一丸となり、目標達成に向けた施策を推進してまいります。

「パッケージプロバイダー」としての新たな価値創出

取組みテーマ 主な施策 中期目標 対象範囲
単体 連結子会社
国内 海外
持続可能な包装の提供

1.環境配慮型紙製品の開発と普及

(1)段ボールの平均坪量

前年度比0.5%削減 ✓ ✓

(2)段ボール原紙のCFP削減 *1

- ✓ ✓

2.環境配慮型プラスチック製品の普及と推進

環境配慮型プラスチック製品の売上高比率 20% ✓ ✓ ✓

3.低炭素型パッケージの推進

CFP算定対象製品の拡大 - ✓ ✓
社会的課題を解決する新たな事業や製品の創出

1.セルロース製品の生産拡大

(1)セロファンの生産量

2023年度比160% ✓

(2)セルロース微粒子の生産量

2023年度比300% ✓

2.新規セルロース製品の開発と普及

CNFの事業化推進 - ✓

3.バイオエタノールの開発と普及

SAF用バイオエタノールの生産体制の構築 *2 - ✓ ✓

4.多様化する社会的ニーズへの対応

デジパケ®の販売推進 *1 - ✓ ✓
持続可能な物流の構築 物流従事者の安全確保と負担の軽減

(1)製品の納品リードタイム改善率

2023年度比10% ✓ *3 ✓

(2)RFIDによる原紙受け入れ体制の構築

- ✓ ✓

(3)パッケージングを通じた社会の物流課題の解決

- ✓ ✓

地球環境との共生

取組みテーマ 主な施策 中期目標 対象範囲
単体 連結子会社
国内 海外
気候変動への対応

1.温室効果ガス排出量の削減

温室効果ガス排出量(Scope1+2) 2013年度比46%削減 ✓ ✓

2.リスクへの適応

水害リスクに備えたモニタリングの継続 - ✓ ✓ ✓
循環経済の拡大

1.段ボール資源循環システムの強化

(1)板紙の古紙利用率 99%以上 *2 ✓ ✓ ✓

(2)未利用木質資源を原料とする板紙用パルプの利用推進

- ✓ ✓ ✓

2.プラスチック資源循環システムの構築

プラスチックリサイクルに向けた取組みの推進 - ✓ ✓ ✓

3.水資源の効率的利用

水使用量原単位 2023年度比22%削減 ✓ ✓ ✓
自然資本の保全

1.自然共生サイトの管理と活用

生物モニタリング調査の継続 - ✓ ✓

2.環境事故と汚染の防止

(1)環境事故による行政指導件数

年間0件 ✓ ✓

(2)廃棄物の有効利用率

99%以上 ✓ ✓

(3)環境負荷物質の適正管理と排出抑制

- ✓ ✓

人を中心におく経営

取組みテーマ 主な施策 中期目標 対象範囲
単体 連結子会社
国内 海外
人権の尊重 人権デュー・ディリジェンスの実施 実施率 100% ✓ ✓
安全で働きやすい環境の整備 労働安全衛生の確保 死亡・重篤災害件数 年間0件 ✓ ✓
ゆとりと豊かさの実現

1.従業員エンゲージメントの向上

エンゲージメント調査の実施 100% ✓ ✓

2.キャリア形成支援

(1)学習機会、資格取得機会の提供(公開講座開催、社外セミナー派遣、大学への留学支援、資格取得の奨励や支援など)

- ✓ ✓
(2)グローバル人材の育成 - ✓ ✓
DEIの推進

1.多様な人材の活躍推進

(1)女性採用比率(グループ平均)

30%以上 ✓ ✓

(2)女性管理職比率(グループ平均)

8%以上 ✓ ✓

(3)障がい者雇用率(各社)

法定雇用率以上 ✓ ✓

2.生涯現役を見据えた制度設計

(1)65歳定年制度導入

100% ✓ ✓

(2)70歳までの継続雇用制度導入

100% ✓ ✓

持続的成長に向けた経営基盤の強化

取組みテーマ 主な施策 中期目標 対象範囲
単体 連結子会社
国内 海外
グループガバナンスの強化

1.レンゴーグループの一体感の醸成

経営理念や経営哲学の浸透 - ✓ ✓ ✓

2.コンプライアンスに関する従業員の理解増進

企業倫理や法令遵守に関する研修の継続的な実施 年間4回 ✓ ✓

3.腐敗行為の発生防止

重大な腐敗行為の発生件数 0件 ✓ ✓ ✓
DXの基盤構築

1.DXの推進

DX人材の育成および推進体制の整備 - ✓ ✓ ✓

2.情報セキュリティの強化

重大な情報セキュリティインシデント発生件数 0件 ✓ ✓ ✓
取引先とのパートナーシップの強化 持続可能な調達の推進 主要原材料サプライヤーへのCSR調達アセスメントの実施 - ✓ ✓
製品の品質と安全性の保証 ZD(Zero Defects)の達成 重大な製品不具合(損失金額100万円以上)の発生件数 0件 ✓ ✓
  • *12025年度を達成年限とする
  • *22027年度を達成年限とする
  • *3板紙および段ボール製造拠点

マテリアリティ・中期目標の一覧をPDFでご覧いただけます。

マテリアリティ・中期目標一覧表

中期目標のうち、2030年度に向けた当社グループの環境目標は「エコチャレンジ2030」としています。
詳細は下記リンク先をご参照ください。

エコチャレンジ2030について