ニュースリリース / 2008年
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2008/11/19
段ボールが新型キューブのエコロジーをプロデュース
自然に優しい素材である段ボールが車になりました
レンゴー株式会社(本社:大阪市北区中之島、社長:大坪 清)は、日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)が発売する新型「キューブ」において、環境に優しいクルマづくりという趣旨に賛同し、段ボールとのコラボレーションに関する技術的サポートや情報提供、段ボール製「キューブ」の製作などの支援協力をいたしましたのでお知らせします。
段ボールは、95.5%という高いリサイクル率を誇る、環境に負担をかけない優しい素材です。しかも軽くて丈夫、使用後もゴミにならずにリサイクル原料として再生されるという特徴を生かし、今や私たちの暮らしの中に無くてはならない存在として深く溶け込んでいます。
一方、日産キューブは、四角いシンプルな造形と使い勝手の良さ、高い燃費性能から若者を中心に、これまでも大きな支持を得てきましたが、このたびのフルモデルチェンジを機に、これらの特徴に加え、さらに「人にも環境にも優しい」クルマとなるために、それを象徴する素材の段ボールをイメージしたボディカラー「クラフトダンボール」を採用しており、今回段ボールとのコラボレーションの企画が生まれました。
そのひとつが段ボール製の「キューブ」です。日産のデザイン陣とレンゴーのコラボレーションにより完成した段ボール製「キューブ」は、実物大そのままの迫力ある造形で、段ボールシートを約150枚使っており、重さはおよそ100㎏にもなります。本物のキューブを4センチ間隔で輪切りにして段ボールで表現し、細かい部分にまでこだわって全体のフォルムを正確に表現しています。
段ボールと「キューブ」、どちらも四角いもの同士ですが、循環型で低炭素社会にもマッチした強くて優しい素材である段ボールの持つ温かみと、「キューブ」の持つピースフルでエコロジーという特徴が結びついて、新型「キューブ」に新たな価値が加わりました。
「Lifestyles Of Health And Sustainability」(LOHAS:ロハス)という言葉に代表される、健康的で地球環境に負荷をかけない持続可能性を前提としたライフスタイルを重視する高感度な人々にも是非乗っていただきたい新型「キューブ」。環境保護に対する乗る人の主張をさりげなく訴えかけることができる優しいクルマができました。
環境にやさしい段ボール
製作中の段ボール製キューブ 実物大で、約150枚の段ボールを使い重さは100kg近くにもなります
段ボールと名づけて100周年段ボールは、天然の木材繊維に由来し、使用後も水に溶かすだけで簡単にリサイクルが可能です。原則としてワンウェイであるため常に新しく衛生的で、またコンパクトに折りたためることから、トータルなライフサイクルで見た場合、地球温暖化の原因とされるCO2の発生量が少ない、人にも環境にも優しいすぐれた素材です。
レンゴーは、1909年(明治42年)にわが国で初めての段ボールを作り、「段ボール」と名づけて以来、パッケージングソリューションカンパニーとして業界をリードして、皆さまの包装に対するあらゆるニーズにお応えしています。
また、段ボールという環境に優しい製品をルーツとするレンゴーでは、その事業活動においても常に「人にも環境にも優しく」を念頭に、さまざまな取組みを行っています。
段ボールのリサイクルのさらなる推進や段ボール箱へのカーボンフットプリントの表示促進をはじめ、太陽光発電やバイオマスボイラの導入などにより、CO2の発生量も1990年比マイナス18%(2007年実績)と、環境面でもトップランナーとして走り続けています。