ニュースリリース / 2025年

ホーム > ニュースリリース 2025年
  • 2025年9月5日

    陸上養殖の水質浄化材向けに球状セルロース粒子(ビスコパール®)が採用されました

    レンゴー株式会社は、木材由来のパルプを原料とした球状セルロース粒子(ビスコパール®)について、陸上養殖向けに水質浄化材としての用途開発を進めておりました。このたび、実証実験などを経て一定の効果が確認され、陸上養殖システムを開発・販売する企業で製品が採用となりましたのでお知らせいたします。
    本製品はセルロースを主成分とした多孔質の担体で、微生物が定着しやすい構造です。閉鎖循環式陸上養殖では、水産生物の餌や排せつ物などから発生する有害物質を分解する水質浄化工程が必要ですが、本製品を用いることで、排水中の窒素成分(硝酸性窒素)を微生物の働きで分解する「脱窒」という処理をサポートし、さらに有機物の添加も不要となることが期待されます。実証実験では、従来は酸素の少ない環境(嫌気条件)で行われてきた脱窒処理において、本製品は酸素がある環境(好気条件)でも大きな脱窒効果を発揮することが確認されました。本製品については、特許出願しておりますが、より一層の性能向上を目指して開発を進めています。
    当社は今後も、ビスコパールの用途開発を通じて、陸上養殖など水産事業活性化への貢献や、環境負荷の少ない水産資材の開発に取り組んでまいります。

    球状セルロース粒子

    ▼レンゴー公式YouTube動画を参照ください

    pdf>>この記事のダウンロード

    adobe_reader
    PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。