利根川事業所にバイオマス燃料置き場を新設しました
環境2025.07.01
利根川事業所にバイオマスボイラの燃料である廃棄物燃料を保管する施設を新設しました。
段ボール原紙をつくる製紙工場では、古紙から紙を製造する過程で大量のエネルギーを必要とするため、利根川事業所と八潮工場では発電用バイオマスボイラを稼働しています。バイオマスボイラの稼働には安定的な燃料確保が重要ですが、燃料である廃木材は解体作業の副産物であることから供給量の調整が難しく、またメンテナンス等の稼働休止中における燃料仕入れの問題があります。この問題に対し、当施設は東京ドーム約1.3個分の広さを有する保管スペースを確保し、供給量の変動に対して安定的な廃棄物燃料の仕入れや在庫の活用で対応可能となりました。さらに安全面にも配慮しています。廃棄物燃料は貯蔵中に発火の恐れがあるため、AIカメラを用いて不法侵入者を検知し、サーモカメラで貯蔵中の燃料の温度を常時監視しています。また、消火器や放水用ホースを設置し防火対策を整えました。このような体制を整えたことで供給業者との信頼関係が構築され、再生可能エネルギーを使用したものづくりの基盤が強化されました。


新設の燃料置き場には、RPF(リサイクルが困難な古紙や廃プラスチックでつくった固形燃料)、木質チップ(建築廃材)を保管しています。


レンゴーは、2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比46%削減する目標で取組みを進めており、利根川事業所ではバイオマスボイラの使用燃料の一部を再生可能エネルギーに転換。2027年には八潮工場で同工場2基目となるバイオマスボイラの稼働を予定しており、今回新設した利根川事業所の燃料置き場の活用も検討しています。