レンゴーの歴史

レンゴーのあゆみ

2000年〜パッケージング・ソリューション・カンパニー

2000年(平成12) 丸三製紙株式会社を子会社化
2006年(平成18) 八潮工場にバイオマス焼却発電設備を導入
2007年(平成19) 葛飾工場と川崎工場を統合、紙器部門の東日本における生産拠点に
2008年(平成20) 京都工場と桂工場を統合し段ボール・紙器一体型の新京都事業所が発足
2009年(平成21) 創業100周年
2009年(平成21) 日本マタイ株式会社を子会社化し重包装分野に進出
  • 当社とセッツ(株)との合併を契機に、板紙・段ボール業界では再編が進み、需要に見合った生産体制が築かれていきましたが、一方で新世紀を迎え経済のグローバル化はますます進展し、地球環境保護意識の高まりにより、パッケージにも、省資源・省エネルギーを念頭に置いた環境負荷低減が求められるようになりました。
    また、通販や宅配便の伸長やインターネットの普及により、人々のライフスタイルはますます多様化、高度化し、また食に対する安全・安心へのニーズから、パッケージにも新たな機能が求められるようになりました。

    そのような環境下、レンゴーグループは、『板紙』から『段ボール』までの強固な一貫生産体制に加え、『印刷紙器』や『軟包装』など消費者包装分野も含めたグループ各社の持つ豊富な製品アイテムと、国内はもちろん海外にも広がるきめ細かいネットワーク、そして長年のパッケージング・テクノロジーの蓄積との相乗効果による多様なパッケージング・ソリューションで、お客さまのあらゆるニーズにお応えできる体制を整えました。

    また、古紙を主原料とする循環型で再生可能な地球環境にも優しい包装材であり、リサイクルの優等生といわれる段ボールを発祥とするレンゴーは、「人にも、環境にも優しく」をモットーに、ユニバーサルデザインをはじめとした人に優しいパッケージや、サプライチェーン全体を見据えた資源の無駄がない効率的なパッケージの開発に努めてきました。バイオマス焼却発電設備や太陽光発電設備など(写真26・27・28)の導入による生産プロセスの環境保全にも注力するほか、従来の厚さ5mmに代わる4mmのCフルート段ボールの積極的推進など、地球環境を考えた省資源・省エネルギーへの取組みをさらに強化、これら取組みを通じ、古紙・板紙・段ボールというリサイクルの輪を三位一体で磨きあげることで、段ボールをはじめとした包装産業のさらなる発展と、地球環境保護にも貢献し続けています。

    • 写真26 八潮工場バイオマス焼却発電設備
      写真26 八潮工場バイオマス焼却発電設備
    • 写真27 新京都事業所太陽光発電設備
      写真27 新京都事業所太陽光発電設備
    • 写真28 利根川事業所ボイラ燃料LNG化
      写真28 利根川事業所ボイラ燃料LNG化

    そして2009年4月、レンゴーグループは創業100周年を迎えました。

    • 写真29 ベトナム新製紙工場
      写真29 ベトナム新製紙工場

    この100周年にあたる2009年、重量物向け麻袋を発祥とする重包装、樹脂加工を主力事業とする総合容器包装大手日本マタイ株式会社を子会社化し、「重包装」を新たなコア事業として加え、パッケージングのラインアップのさらなる充実を図りました。これにより、製紙、段ボール、紙器、軟包装、重包装、海外という6つのコア事業を中心とする経営体制(6角形=ヘキサゴン体制)となりました。
    また同年、ベトナムでは新たな合弁製紙工場としてビナクラフトペーパー社の段ボール原紙工場(写真29)が稼働を開始するとともに、翌2010年には同じくベトナムで段ボール加工のニューアジアインダストリー社も傘下に納め、伸長著しいベトナムにおいて板紙・段ボールの一貫生産体制を確立し、当社グループの海外事業の重要戦略拠点としての地歩を固めました。