ニュースリリース / 2015年

ホーム > トピックス / 2015年
  • 2015年3月31日

    栃木県小山市の避難所運営訓練に協力しました

    東日本大震災の発生から丸4年、先般、宮城県仙台市で国連防災世界会議が開催されるなど、防災への意識がますます高まるなか、災害対策先進国であるわが国は、安全・安心につながるさまざまな施策のリード役としても期待されています。
    そのような中、栃木県小山市で住民が参加して行うものとしては初めてとなる、避難所運営訓練が去る7日に実施されました。突然の大規模災害発生時、なかなか冷静に対応することは難しいものですが、いざという時に役立つのは日頃の訓練です。当日は131人の住民や学生が、実際に自宅から避難し、避難所を自分たちで設営するまでを体験しました。
    段ボールを製造する当社小山工場も協力して、ぜんそくやエコノミークラス症候群などの健康被害を防止する上で有効とされ、今注目されている段ボールベッドの設営実演も行われました。
    段ボールベッドは、東日本大震災の際に避難所で大勢が雑魚寝をする状況の中、住民の健康状態を憂慮した医師の声にもとづき開発された段ボール製の簡易ベッドです。みかん箱のような最もシンプルな形式の段ボール箱を組み合わせることで、全国の段ボールメーカーで即座に製造できることを考え設計されています。実際に段ボールベッドを体験使用した住民からは、雑魚寝の状態と比べて立ち上がるのも楽で、感触も温かく快適との声があがりました。床に直接雑魚寝をするスタイルでは、起き上がりの困難さから、寝たきりとなったり、床面のほこりを吸い込む度合いが高まり、さまざまな健康リスクが考えられますが、段ボールベッドを使用することで、それらのリスクを軽減できます。
    当日は、避難所設営訓練のほか、小山市と当社の間で段ボールベッドを含む、災害時の応援物資の供給を約する『災害時における応援物資の供給協力に関する協定』の締結式も行われました。
    備えあれば憂いなし。日頃から、いざという時の避難経路、非常持ち出し物、家族との集合場所などを、もう一度確認し、災害のリスクに備えたいものです。

     

    白鳳大学の体育館で行われた避難所設営訓練

    白鴎大学の体育館で行われた避難所設営訓練