レンゴー株式会社は、2023年度省エネ大賞において、当社金津工場の「板紙製造工場における生産性改善の取り組み」で資源エネルギー庁長官賞（産業分野）を受賞しましたのでお知らせいたします。
同工場は、2017年10月、段ボール原紙生産設備（抄紙機）を中しん原紙専抄設備からライナ原紙も併抄可能な設備に改造しました。その後、エネルギー原単位の上昇傾向が続いたことから、ドライパートの乾燥効率アップ、製品の品質改善、ドライパートの乾燥能力強化および省蒸気を通じて、生産性の向上、省エネ・省力化を図りました。
また、製紙部門全体でＩｏＴ活用プロジェクトを進めており、同工場でも断紙モニタリングシステムや回転体振動監視システム、ボイラ異常予兆検知システムなどの開発導入による効率化を推進しました。さらに、拠点倉庫活用によるトラック燃料削減と運転手の待機時間削減などによる業務改善を行いました。
これらの取組みにより、同工場は、2018年度比10.7％にあたる6,950kL/年（原油換算）のエネルギー削減、および、拠点倉庫活用では3,089L/年（原油換算）の燃料削減を達成しました。その実績が評価され、今回の受賞となったものです。
当社は、2030年度には化石エネルギー起源CO2排出量を2013年度比46％削減するなどの目標を設定した「エコチャレンジ2030」、および、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロに挑戦する「レンゴーグループ環境アクション2050」を表明して環境対策に取り組んでいます。これからも「人にも環境にも優しく」を念頭に、事業活動全般において環境への取組みを強化してまいります。