決められた道ではなく、
自らキャリアを選び、歩める環境

機電系の学生はレンゴーに入社後、多くの部署にて活躍をしています。
この座談会では、機電系出身の若手の同期4人の目線から、
仕事の内容や魅力、今後のキャリアの歩み方について語ってもらいました。

渡辺 千晃
包装システム開発部
システム営業課
2017年入社

学生時代は機械工学科に在籍し、4力学や樹脂などの加工に用いられる押し出し加工成形について研究していた。現在は包装システム開発部で営業の技術的サポートも行っている。

岡野 哲也
岡山工場
製造部 製造課
2017年入社

大学では電気電子工学を専攻し、光ファイバーやLANケーブルに関わる光エレクトロニクスを学ぶ。現在は岡山工場にて生産管理に携わる。
 

安藤 恭平
八潮工場
製紙部
製紙第一課
2017年入社

大学時代は機械工学を専攻し、農業機械における農薬を均等に散布するための研究を行う。現在は八潮工場にて、製紙機械の設備保全を担当している。

林 弘貴
技術開発本部
技術開発第一部
技術開発課
2017年入社

大学では金属材料を研究分野として金属結晶の強靱化を学びつつ、機械設計や開発に必要となる基礎工学などを学ぶ。現在は技術開発課で自社生産設備を開発中。

各々の居場所で、役割を果たす

渡辺
私は、就職活動をはじめた当初、食品関係の企業を中心に見ていたけれど、そのうちパッケージにも興味を持つようになったんだよね。その中で、大きな家電製品によくあるような複雑な段ボールの展開図に魅力を感じて、最終的にレンゴーを志望したんだ。みんなはどんな理由でレンゴーを志望したの?
岡野
僕は、就職活動をしていた頃、世の中の景気があまりよくなかったことから、大手企業でもどうなるかわからないという背景もあって、環境への配慮が進んでいる企業や、国際情勢に左右されない企業を探していたんだ。その中で、レンゴーは段ボールというリサイクルの優等生のような商材を一貫して手がけていること、さらにこれから先にも段ボールに取って代わるパッケージは出てこないだろうと思ったことが志望したきっかけだね。林君はどうしてレンゴーに?
僕も岡野君と似たような考え方で、段ボール業界は社会経済の影響を受けにくいと考えていて、そのトップシェアであるレンゴーは元々視野に入れていたんだ。その中で、レンゴー主催の工場見学に参加し、製紙工場を見せてもらったところ、そのスケールに圧倒されたことを覚えているよ。そこで、自分でこうした機械をつくりたいと感じたことがきっかけだね。安藤君はどうだった?
安藤
僕は大学の合同企業説明会でのレンゴーとの出会いが、入社につながっているよ。元々は部品メーカーなども検討していたけれども、この説明会を通じて、原料から製品まで一貫して全てに携われるところに魅力を感じたんだ。一連の流れを一つの企業で知ることができるのは、レンゴーならではだと思ったんだよね。そして現在は、八潮工場にて、段ボールの原紙をつくっているよ。八潮工場には、蒸気を発生させるボイラー設備、水を処理する排水設備、さらには実際に紙をつくる抄紙機というさまざまな機械がある中で、僕は抄紙機の保全管理を担当しているんだ。みんなは今どんな仕事をしているの?
岡野
僕も安藤君と似ていて、岡山工場で機械全般のメンテナンスなどを担当しているよ。また、生産管理という観点から、コスト削減に向けた取り組みも行っていて、原材料と、その週につくった生産量を比較して異変がないかどうかも確認しているんだ。異変があると現場の担当者に確認を取り、その原因を追及して解決していくことが多いかな。機械に原因があると、林君に連絡をすることも多いんだ。
たしかに、いつも岡野君から依頼を受けているよね(笑)。僕は技術開発本部にて、自社生産設備の開発を行っているんだ。また、設備の導入も僕の仕事の一つで、岡野君のような工場の生産管理部門から「来年度はこのような設備を導入したい」といった要望を受けたときには、それに合わせた機械設備を選定するほかにも、導入サポートも行っているよ。
渡辺
岡野君と林君は仕事上でのやりとりも多いんだね!私はお客様の商品の梱包を担う「包装機械」の開発や販売を行う部署にいるんだ。中でも担当しているのは「ラインレイアウト」という業務で、お客様の工場内のどこに機械を設置するべきかを検討しているよ。その一方で、機械の仕様書や技術資料を作成するなど、営業さんの技術的サポートも行っているんだ。

日々のやりがいが、モチベーションに

みんな各々の現場で、専門的な仕事に携わっているんだね。仕事をしている中で、みんなはどんなときにやりがいや大変さを感じているの?
安藤
僕は一緒に働いている現場の方からの感謝の言葉や、誰かに喜んでもらえることにやりがいを感じるかな。少し前だけれど、夏に暑い日が続いた際に、熱中症対策で氷枕や首を冷やすものを用意して、現場の方から「仕事がやりやすくなったよ」と喜んでもらえたときは嬉しかったね。
些細なことでもそうやって喜んでもらえるというのは嬉しいね!
安藤
ありがとう。実は製紙工場の現場は、工程上仕方のないことなんだけれど、厳しい環境があるんだ。段ボールを溶かしたものを紙に形成していく過程で、大量の水と高温の熱を使うことから、機械周辺の温度が高くなったり、ミストが飛び散って水回りがドロドロになっていたり、湿気も多いんだよね。加えて、扱っている部品一つひとつが重いから体力的にも大変で。だからこそ、現場の方々の働きやすい環境づくりを大切にしているよ。
渡辺
その環境は本当に大変そうだね…。やりがいという点では私も安藤君と似ていて、やっぱり人から感謝されたときに実感するかな。私の場合は営業のサポートがメイン業務なので、ある営業の担当ユーザーの現場図面を作成した際や、資料を作成した際などに感謝の言葉をもらえると、とても嬉しいよね。
安藤
誰かに喜んでもらえるって、自分のモチベーションにつながるよね。
渡辺
そうそう。あとは私が止まってしまうと営業の仕事も進まなくなるので、スピード感をもって仕事に取り組むようにしているかな。そのためにも、積極的に多くの案件に関わるように心掛けているよ。案件によって、製品も違えば対応する機械も違うから、得られる知識も違うんだよね。多くの案件に関する知識を吸収すればするほど、新しい案件が来たときに「これは昔やったあの案件が使えそう」なんて解決策が出てきやすくなるから、自分の引き出しを増やすためにも、なるべく多く情報を得る努力はしているかな。岡野君はどう?
岡野
僕は、昔できなかったことができるようになること、例えばあるトラブルに対して、何が原因かを究明するのに時間がかかっていたものを、即座に解決できるようになったとき、成長とやりがいを感じるな。トラブルが起こったとき、「部分的な機械のトラブル」なのか、それとも「全体的な電気の流れに関するトラブル」なのか判断するのは難しいけれど、自分の力で解決できるようになると嬉しいよね。
それは嬉しいね。僕は岡野君のような現場の方々から「こういう機械がほしい」という要望をもらいながら、一緒に新しい機械のアイデアを出し合って設計し、構築していくところにこの仕事の面白さを感じているよ。
岡野
生産管理と技術開発はコミュニケーションをとる機会が多いよね。
そうだね。あとは岡野君にもよく言われるけど、トラブルで機械を止めてしまうと停止時間がオペレーターさんの残業時間となって、すべて損失につながっていくので、トラブルの迅速な解決や、未然防止に対する努力はしているよ。とはいえ、何度もやり直すことも多く、その都度現場の対応もどんどん冷たくなっていくんだけど…。これを乗り切った暁には、またみんな優しくしてくれるので、それをごほうびに日々頑張っているんだ。
全員
そうなんだ。(笑)

自分の未来は、自分で決める

安藤
みんなはこの先、どんなキャリアを歩んでいきたいと思っているの?
渡辺
私は、今後資格を取得していきたいかな。取得費用については会社から援助してもらえるので挑戦しやすいしね。
安藤
本当にありがたいよね。資格はもちろん、寮などの福利厚生全般についてもそうだけど、社員の要望に対してしっかりと対応してくれる会社だよね、レンゴーは。
渡辺
そうだよね。キャリアについても、私の部署は自分のやりたいことを応援してくれるし、実際に先輩方もやりたい仕事でキャリアを進めているように思う。ずっと同じ営業サポートの仕事を続けている人もいれば、通販関係の資格を取得して違う道に進む人もいるし。自分自身がどういった方向に進むかは正直まだ決められないけれど、まずは目の前の仕事に取り組みながら、積極的にさまざまな経験を積んでいきたいと考えているよ。岡野君はどう?
岡野
今のところは現場で経験を積んでいきたいね。どんなキャリアを歩むにしても、現場を知らないと何もできないと思うから。レンゴーでは語学研修の一環として海外留学なども経験できる「グローバル人材育成制度」があるよね。技術開発部の先輩で実際に参加した人もいるとか。とりあえずは今携わっている仕事に対してじっくり取り組んで、その中でこうした話があればぜひ参加してみたいし、機会があれば、工場だけではなく本社での仕事にも挑戦できたらいいなとは考えているよ。林君は将来やりたいことはある?
僕は、どんな現場へ行っても「あの機械をつくった林が来たぞ!」と思われるような機械を一つつくりたいね。全国各地で大きな顔をしたい(笑)。本部長や部長はそのような方も多いしね。
岡野
それはすごい目標だね!
ありがとう。キャリアの選択肢としては、岡野君のような工場の生産管理も一つの選択肢としてあるし、あとは機械設備を開発していると、その設備のために必要な金額がわかるようになるので、全社の設備計画をとりまとめて経営的な戦略構築を担当する部署に進む先輩もいるかな。設備にどれだけの予算を割くかを考えるような企画部とか。
安藤
みんないろいろと考えがあるんだね。僕の部署のキャリアは岡野君や林君と似ていると思う。製紙か段ボールかの違いかな。
岡野
そうなんだね。安藤君はどんな目標を持っているの?
安藤
僕は将来的には工場で働いていきたいと思っているよ。新しい設備が次々に投入されていく中で、本社には見えない現場でしかわからない課題をこの目で見て、実際に頭や体を動かしながら解決していきたいんだ。
渡辺
素敵な考え方だね!
安藤
ありがとう。実はつい最近、僕が担当していた機械のトラブルによって周囲に迷惑をかけてしまったんだ。しかし、この経験をしたからこそ、二度とこのようなことがないように自分の目でしっかりと工場を見ていきたいと強く感じているんだ。これからも安全を第一に、工場の機械や環境の改善に貢献していきたいと考えているよ。