EFFORT環境
のために

当社が目指す事業は、
「より少ない資源で大きな価値を生むパッケージづくり」。
パッケージの可能性と未来の可能性をつなぐために、
さまざまな環境への貢献を行っています。

「Less is more.」について

「Less is more.」は、当社のパッケージづくりのキーワードであり環境経営のキーワードでもある大切な言葉。地球環境への負荷を低減しながら高品質で付加価値の高いパッケージづくりを行い、持続可能な社会づくりに貢献したいという、当社グループが事業活動の全てにおいて目指す姿勢そのものです。

エネルギーの消費はできるだけ少なく
二酸化炭素の発生はできるだけ少なく
より付加価値の高い高品質な製品づくり

「Less is more.」は当社のESG(環境・社会・ガバナンス)経営を象徴する言葉であるとともに、国際的な統一目標であるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に通ずる考えであると確信しています。当社はこれからも「Less is more.」を合言葉に人類が向き合うさまざまな課題へ事業活動を通じて向き合い、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

Less is more.に関する
取組みを詳しく知る

SDGsについて

「リサイクルの優等生」である段ボールを祖業とする私たちは、全ての事業活動を通じて社会的課題と真摯に向き合い、持続可能な社会の実現に向けて努力を続けてきました。その一環として、世界共通の目標であるSDGsに掲げられた目標の達成に向け、現在もさまざまな取組みを行っています。ここから、その一部をご紹介します。

SDGsに関する
取組みを詳しく知る

具体的な取組みについて

「Less is more.」を
象徴する 新名古屋工場

2014年1月に稼働した新名古屋工場は、太陽光発電設備の導入をはじめ、全灯LED化、段ボール工場初のラック式免震自動倉庫の導入等、地球環境保護へ向けた多くの最先端技術と工夫が詰まっています。少ない資源で大きな価値を生む高品質な製品づくり通じ「Less is more.」を体現するとともに、リニア中央新幹線建設によりますます期待される中部経済をパッケージングの面から支えていきます。

昼間の使用電力は全て
太陽光発電で賄う 福島矢吹工場

福島矢吹工場では、国内屈指の規模を誇る約9,000枚の太陽光パネルにより、昼間の全ての工場使用電力を賄っています。また、クリーンエネルギーであるLNG(液化天然ガス)の採用、多様な省エネ設備の導入等、当社がこれまで蓄積してきた環境技術のノウハウの全てを結集した「21世紀の理想の段ボール工場」として機能しています。今後も、再生可能エネルギーの利用拡大により環境負荷のさらなる低減を追求します。

エネルギーもリサイクル
八潮工場
木質チップバイオマスボイラ発電設備

2016年1月、八潮工場(埼玉県八潮市)に「木質チップバイオマスボイラ発電設備」が新設されました。
わが国最大の板紙製紙工場である同工場は、段ボール原紙をはじめ年間約100万tの板紙を生産しています。当設備は、それまで都市ガスが中心だったボイラ燃料のエネルギーソースの多様化を図るとともに、CO2排出量の削減を目的に建設されたもので、工場で必要となる電力の約2割を賄います。
また、主燃料として近隣地域で発生する建設廃材由来の木質チップを使用しており、段ボール原紙の原料のみならずエネルギーソースの面でもリサイクルに貢献しています。
早くから、重油からクリーンエネルギーである都市ガスへの燃料転換を進めるとともに、バイオマス資源の有効活用により徹底したCO2排出量削減に取り組んできた八潮工場でしたが、本設備の導入によりさらに年間約65,000tのCO2排出量の削減を実現。こうした取組みにより、埼玉県地球温暖化対策推進条例に基づく目標設定型排出量取引制度において規定される優良大規模事業所の「トップレベル事業所」に、県内で初めて認定されました。

プラスチックごみ問題を解決する
生分解性素材

深刻な海洋汚染を引き起こし、生態系を脅かす要因として世界的問題となっている海洋プラスチックごみ。きれいで豊かな海を守るために、当社では長い歴史の中で培ってきた技術を活かし、生分解性素材の研究開発に取り組んでいます。
生分解性素材とは、土中や水中の微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素に分解される性質をもつ素材です。自然に還るため、プラスチックごみによる環境への負荷の低減につながります。
当社では1934年から木材パルプ(セルロース)を原料とするセロファンの製造を開始し、海洋プラスチック問題が世界的に注目される以前からセルロース関連製品の開発に取り組んできました。今後も、プラスチック素材からの置き換えが可能なセロファンや紙をベースとしたパッケージ、セルロースビーズやセルロースナノファイバー等、木材パルプを原料とした生分解性素材の開発を通じて、プラスチックをめぐる社会的課題の解決に貢献していきます。

段ボールは
リサイクル

「リサイクルの優等生」と言われる通り、段ボールは昔から資源を大切に活かしながらつくられてきた製品。そのパイオニアである当社においても、2021年度の古紙利用率は98%(※)を達成しています。残りの約2%は段ボールの強度を保つために使用されるパルプ等の素材であり、そのパルプについてもまた、森林保全に貢献できるように社内方針を定めた調達を行っています。当社はこれからも段ボールのリサイクルシステムを守り育てるとともに、限りある資源の有効活用と新たな開発に取り組みながら、循環型社会への確かな歩みを進めています。
(※)当社の板紙製品全体の原料に占める古紙の割合