お客さまの想いを、
段ボールという形に仕立てる

村上 達哉
開発本部 包装技術第一部 東京包装技術第一課 | 2011年入社
PROFILE
学生時代、段ボール製造事業に興味を持ったことからレンゴーを志望した。入社当初は工場に配属され、当時の上司とともに設計業務に携わる。その後は包装技術部に異動となり、新しい製品を開発しながらお客さまへの提案を行う。
納得がいくまで、
どこまでも粘り続ける
私の所属する包装技術部では、段ボールの設計から仕様の提案まで行っています。私たちがお客さまに提供する段ボール資材は、そのほとんどがお客さまの商品1点1点に合わせたオーダーメードです。包装する商品やお客さまの考え方によって、箱の形や大きさはもちろん、必要となる保護性能や機能、さらにはコストなども変わってきます。それらすべてを満たす資材をお客さまのために検討し続けることが私たちの最大の役割です。
具体的な内容としては、設計から始まります。まず、商品の寸法や形状、保管状況に合わせて箱の形態や寸法、材質を決定し、CADを用いて図面化します。次に、サンプルカッターで試作し、設計に問題がないかを確認。そこで仕様が決まると、専用の試験機を用いて、輸送や保管時に起こり得る「振動・落下・圧縮」への耐性を確認していきます。このように検討した段ボールをお客さまへ提案しつつ、納得できる仕様になるまで試行錯誤した結果、最終的に採用されると達成感があります。
働きやすさの原点は
「助け合い」
仕事で私が大切にしているのは、「助け合いの精神」です。基本的にはどんな仕事に対しても、まずは一人で全力を掛けて取り組みますが、どうしても解決できない問題や、対応しきれない量の設計依頼がくることもあります。そんなときに一人で抱えてしまうと、他部署や工場の方々、最悪の場合、お客さまにも迷惑を掛けてしまうかもしれません。そうなる前に、無理をせずに誰かを頼ると同時に、ほかの誰かが同じように困っているときには積極的に助けることを心掛けています。
また、この助け合いは業務に限りません。前の部署の上司には、技術面はもちろん、気持ちの面でも支えてもらいました。実は現在の部署に異動が決まった際、これまでの実績が評価されたのだと嬉しく思う半面、新しい環境に対して不安を感じていたんです。そんなとき、上司から「大丈夫や、お前ならやれる」と勇気づけてもらえたおかげで、前向きに考えられるようになりました。もし周りに悩んでいる方がいれば、私も上司と同じようにあたたかい言葉を掛けられる存在でありたいと考えています。
自らのアイデアが、
形として残る喜び
この仕事に携わる中で最もやりがいを感じる瞬間は、自分の設計した段ボール箱が、コンビニやスーパーなどの店頭に並んでいるのを見かけたときです。自分の提案したアイデアが採用され、形として残ることは働く励みになりますね。一方で、そこに至るまでの道のりは長く、なかなか良い案が出なかったり、良い案だと思っても試験をしてみたらうまくいかず再検討したりと、スムーズにはいきません。また、お客さまもいつまでも待ってはくれませんから、限られた時間の中で良い製品を効率的に生み出していかなければならない点に難しさを感じます。
それでも、自分の設計が採用されると大きな達成感を味わえるので、大変だと感じることがあってもこの仕事が好きですね。さらに、頑張ったことに対して正当に評価されることも、より一層努力するための励みになっています。まだまだ未熟で足りない部分もありますが、これからも周りのメンバーと切磋琢磨しながら、日々精進していきたいと思います。