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ゼネラル・パッケージング・インダストリーとして、
社会の持続可能な発展に貢献します。

代表取締役会長兼社長 大坪 清 代表取締役会長兼社長 大坪 清

社会と共に持続的に発展する企業を目指して
2015年9月に国連で「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が採択されたことで、持続可能性への関心が大きく高まっています。目標達成に向けて企業の果たすべき役割の大きさがあらためて認識されており、国際的な経済・環境・社会をめぐる広範な課題の解決は、企業におけるイノベーションが鍵を握っています。
レンゴーグループのパッケージづくりのキーワードであり、環境経営のキーワードでもある“Less is more.”


1. “Less energy consumption”
  =エネルギーの消費はできるだけ少なく
2. “Less carbon emissions”
  =二酸化炭素の発生はできるだけ少なく
3. “High quality products with more value-added”
  =より付加価値の高い高品質な製品づくり

それは、自然資本である資源を有効活用し、地球環境への負荷を低減しながら、高品質で付加価値の高いパッケージづくりを通じて、より良い社会、持続可能な社会づくりに貢献し、企業としての社会的責任を果たしていきたいという、レンゴーグループが事業活動の全てにおいて目指す姿勢そのものです。そのバックボーンの一つといえるものが、国連グローバル・コンパクトへの参加です。当社はこれまでもこの国際的な取組みを全面的に支持し、その精神を尊重してまいりましたが、SDGsで新たに認識された課題とも真摯に向き合い、社会の持続可能な発展に貢献してまいります。
2019年に創業110周年を迎えるレンゴーグループは、今後ともパッケージングの新たな価値を創造し、挑戦しつづける企業であるべく「Vision110」を策定しましたが、そこに掲げる「世界一のゼネラル・パッケージング・インダストリーへの挑戦」という大きな目標も、SDGsの取組みを軸として着実に実現していきたいと考えています。

 

脱炭素社会に向けて
2016年11月のパリ協定発効を受け、各国政府や企業が脱炭素社会の実現に向けた取組みを加速しており、SDGsでも気候変動への対応やクリーンエネルギーの導入が国際的な課題として取り上げられています。当社は以前から気候変動は喫緊の課題であると認識し、2050年を見据えた長期ビジョン「レンゴーグループ環境憲章」で、CO₂排出量の1990年度比50%削減を目標に掲げています。
その実現に向け、昼間の使用電力の全てを太陽光発電で賄う福島矢吹工場や、近隣で発生する住宅廃材を有効活用した木質チップバイオマスボイラ発電設備を導入した八潮工場など、先進的な再生可能エネルギーの利用拡大に取り組み、現在では全体に占める再生可能エネルギーの比率は15%に達しています。パリ協定でわが国は2030年度までにCO₂排出量26%削減(2013年度比)することを表明していますが、当社はその目標を自らのものとして同様のCO₂排出量削減に取り組んでいます。その一環として、2030年度までに再生可能エネルギーの比率を25%まで高める計画です。

 

働き方改革と少子化対策
どんなに素晴らしい商品も、それを包むパッケージがなければ、その価値を世の中に届けることはできません。時代の変化とともにパッケージに求められるニーズは刻々変化し、そのイノベーションに終わりはありません。その創造性の源こそ一人ひとりの従業員であり、多様な人材が生き生きと働き個々の能力を最大限発揮できる環境づくりが欠かせません。
2014年より全要素生産性(TFP:Total Factor Productivity)の向上を掲げ、ワークライフバランスを見据えた働き方改革にいち早く取り組んできました。2017年には、男性の育児休業取得の促進に焦点をあてた「働き方改革宣言」を、2018年3月には働き方改革を一層加速させるために「働き方改革アクションプラン」を策定しました。
また、急速に進む少子高齢化を見据え、少子化対策ならびに次世代育成支援も企業にとっての課題と認識し、2006年に出産祝い金制度を第3子以降100万円へと増額改定しました。制度改定以来、2017年度末までで第3子以降の受給対象者は延べ320人に達しています。
男性の育児参画が進むことで、女性をはじめとする多様な人材が等しくキャリアを形成できるようになれば、モチベーションも上がり企業の活力と成長にもつながっていきます。心の通った生産性の向上こそが重要であり、それこそがまさにTFP向上の核心です。これからも、業界のリーディングカンパニーとして率先垂範、自らの行動で範を示してまいります。

 

事業活動を通じた社会的課題の解決
少子高齢化は、一方で、労働市場にも深刻な影響を与えています。とりわけ、小売店や通販などの流通や宅配をはじめとする輸送の現場では、いかに少ない人手で効率よく作業を進め、最大限の効果を上げるかが喫緊の課題となっています。
流通現場の作業効率化に貢献する「リテールメイトシリーズ」を代表する「レンゴー スマート・ディスプレイ・パッケージング(RSDP)」は、開封、取り出し、陳列が容易で、流通現場の人手不足を解消しローコストオペレーションを実現します。通販分野では、商品の高さに合わせた箱を自動で組み立て包装する「ジェミニ・パッケージングシステム」によって、輸送の効率化とともに梱包作業そのものの自動化も実現します。このようにパッケージは単なる包装材にとどまらず、社会的課題の解決においてもその果たせる役割は小さくありません。
トラックドライバーの長時間労働が社会問題となる中、当社は荷主企業の立場から、物流改善を通じたドライバーの長時間労働削減にも取り組んでいます。運送事業者だけでは解決できない課題に共に向き合い、サプライチェーン全体の作業効率改善を進めています。2017年11月には、金津工場におけるトラックドライバーの長時間労働改善取組みが、地元労働局から高く評価されました。

 

世界一のGPIレンゴーで次の100年へ飛躍
わが国で段ボールが登場して以来、来年で110周年を迎えます。その間に時代はアナログからデジタル社会へ、そして、IoTやAI、ロボット技術の進化により超スマート社会へと向かっています。クリック一つで簡単に買い物ができるeコマースの普及は、一方で、コンピューター・ネットワークと人間とをつなぐアイテムとして、段ボールをはじめとするパッケージの重要性を高めています。
世界一のゼネラル・パッケージング・インダストリーへの挑戦。その目標に完成形はありません。それは高い倫理観と公正な経営姿勢のもと、より付加価値の高いパッケージの創造に世界で一番の情熱を注ぎ、常に挑戦しつづける姿勢そのものにほかなりません。レンゴーグループは次の100年に向け、これからもステークホルダーの声に真摯に耳を傾けながら、事業活動の全てにおいて社会的課題と向き合い、パッケージングで物流と暮らしを支えると同時に、より良い社会、持続可能な社会の実現のために、たゆみない努力をつづけてまいります。

 

 

Vision110
世界一のゼネラル・パッケージング・インダストリーへの挑戦

  • ▪あらゆる包装ニーズに対応し、包装材の調達から物流、梱包までを一体化した高度な
     パッケージング・ソリューションとサプライチェーンを提供できる体制を国内外で確立する。
  • ▪製造技術のイノベーションにより、他を圧倒する品質の向上とコストダウンを図り、
     作業環境の整った工場で、安全にモノづくりに集中できるシステムを構築する。
  • ▪情報通信技術(IoTやM2M等)の活用方法を徹底的に研究し、製造工程や物流、
     サプライチェーンの効率化を図るとともに、IoTが生み出す顧客のニーズを先取りし、
     次世代の付加価値を創造する。
  • ▪多様な人材(性別、年齢、国籍など)が、個々の能力を最大限に発揮できる企業体を目指す。
 

 


「経済界」連載記事PDF 視点 大坪清

大学生のためのレンゴー経営講座