環境・社会トップメッセージ

  • CEO COO

    世界一のゼネラル・パッケージング・インダストリーとして
    物の流れや暮らしを支える使命を果たし、
    持続可能な社会の実現に向けて貢献し続けてまいります。

    厳しい事業環境を乗り越えるために

    今、社会は激動の時代を迎えています。とりわけ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威は世界規模で社会を一変させ、経済活動にも極めて深刻な影響を及ぼしました。社会が機能を維持し、成長を続けるにあたって、企業がいかに貢献できるのかが、これまで以上に大きな意味を持ちます。存在意義を示すことができない企業は、淘汰されていくことでしょう。
    このような厳しい事業環境の中、2020年4月、当社は大坪清が代表取締役会長兼CEOに、川本洋祐が代表取締役社長兼COOに就任し、新経営体制のもと、さらなる飛躍・発展に向け、新たな一歩を踏み出しました。歴史の重みを感じながら、先人たちが残した有形無形の資産をさらに大きく、力強いものとし、より社会に価値をもたらすために後世に引き継いでいくことが、未来に向けた使命だと考えています。
    “Less is more.”を環境経営とパッケージづくりのキーワードとして掲げ、より少ない資源で大きな価値を生むパッケージの開発を進めるとともに、従業員一人ひとりがその能力を存分に発揮できる環境づくりに取り組み、着実に成果を上げてきました。“Less is more.”は当社のESG(環境・社会・ガバナンス)経営を象徴するとともに、国際的な統一目標であるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に通ずるものと確信しています。そのバックボーンにあるのが、国連グローバル・コンパクトへの参加であり、当社はこの国際的な取組みを全面的に支持し、その精神を尊重しています。 人類が向き合うさまざまな課題に対して、事業活動の全てを通じて向き合い、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

    GPIレンゴーが支える豊かな暮らし

    GPIレンゴーは豊富な製品ときめ細かなネットワーク、長年のパッケージング・テクノロジーの蓄積と綿密なマーケティングに基づくクリエイティブの力が一体となり、お客様にとっての最適包装を考え続けてきました。板紙から段ボールまでの一貫生産体制に加え、印刷紙器や軟包装などの消費者包装分野、さらに幅広い産業を支える重包装、そして海外へも広がる事業領域は、大きな相乗効果を発揮しながら多様なパッケージング・ソリューションを生み出しています。リサイクルの優等生といわれる段ボールは、古紙を主原料とする循環型で再生可能な地球環境にも優しい包装材であり、段ボールを発祥とする当社では、常に「人に、環境に優しいこと」を事業活動の基本としています。
    今年私たちはコロナ禍という未曾有の事態に直面し、人々が自宅にとどまることを余儀なくされました。インターネットを介した買い物の普及が加速し、商品を包み、その価値を消費者の手元に届けるパッケージもまた、大きな役割を果たすこととなりました。今回のことを通じて、あらためて、「ゼネラル・パッケージング・インダストリー」=GPIレンゴーのソリューションが、あらゆる産業の物の流れや人々の豊かな暮らしを支える使命をになっているという思いを強くしました。

    Vision115の策定にあたって

    創業110 周年を節目として策定した「Vision110」は目標を達成することができました。しかし、その主題である「世界一のゼネラル・パッケージング・インダストリーへの挑戦」に終わりはなく、全てのコア事業がヘキサゴン経営の一角にふさわしい規模と収益性を確立するとともに、GPIレンゴーの持続的な発展のために、さらなるガバナンスの強化と収益の拡大を図るべく、新たに2020 年度をスタートとする中期ビジョン「Vision115」(最終年度:2025 年3 月期)を策定しました。
    環境問題や働き方改革、少子高齢化など、企業を取り巻く環境や社会の価値観は常に変化し続けています。そのようなことから「Vision115」では、ESGとSDGsをより意識した企業風土の醸成に取り組み、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく姿勢を一層明確にし、事業活動を通じて、引き続き全てのステークホルダーの皆さまの信頼に応えられる企業集団を目指してまいります。

    環境課題の解決に貢献する

    当社は、事業活動に伴う環境負荷の低減を企業として最優先で取り組むべき経営課題の一つと認識し、1999 年に「レンゴー株式会社環境憲章」を制定しました。創業100 周年を迎えた2009 年には新たな100年に向けた環境に関する企業集団の長期ビジョンとして、「レンゴーグループ環境憲章」に改定しました。この具現化のため2020 年度までの目標を「エコチャレンジ020」として掲げ、さらに2030 年度までの目標となる「エコチャレンジ2030」の策定に向けて議論を進めているところです。中でも、気候変動問題への対策を喫緊の課題と位置付けています。「レンゴーグループ環境憲章」では、2050 年までにCO₂ 排出量を1990 年度比50%削減する目標を掲げています。また、わが国がパリ協定で表明した、CO₂ 排出量を2030 年度までに2013 年度比26%削減する目標も自らの中期目標としています。その実現のため、これまでの省資源・省エネルギーの取組みに磨きをかけるとともに、2030 年度までに全エネルギー投入量に占める再生可能エネルギーの割合を25%にまで高める計画です。昼間の使用電力の全てを太陽光電力で賄う福島矢吹工場、近隣で発生する建設廃材を有効活用した木質チップバイオマスボイラ発電設備を導入した八潮工場など、先進的な再生可能エネルギーにも取り組んでいます。今後、利根川事業所にも新たなバイオマスボイラ発電設備の導入を計画しています。
    海洋汚染や生態系への影響が懸念される海洋プラスチック問題も、今や世界的な喫緊の課題です。当社はかねてより、木材パルプを原料とするセロファンなどのセルロース関連製品を製造・販売しておりますが、これらは生分解性を有するため、プラスチックの代替素材としての活用が期待されています。当社では、セロファン製造技術を応用することで、100%天然木材パルプ由来の機能性素材であるセルロースナノファイバーやマイクロセルロースビーズの事業化を目指し、開発を進めています。また、2019年1月に経済産業省が主導して立ち上げた「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)」にも幹事会社として参加しており、多くのステークホルダーとの連携を強化しながら、海や土などの自然に還る生分解性素材の研究開発、普及に取り組んでいます。さらに、業界を超えた企業連携による、使用済みプラスチックの再資源化事業に出資しています。環境負荷の少ない効率的な再生利用の技術開発を進めるなど、世界で共通のプラスチック課題解決に貢献してまいります。

    社会的課題の解決に貢献し続ける

    コンプライアンス(企業の遵法精神)を強化し、持続的に社会に価値を還元し、社会的課題の解決に貢献し続けることが企業の果たすべき役割です。とりわけ物流、流通の課題を解決することは、私たちの使命だと考えています。
    物流現場におけるトラックドライバーの不足や働き方改革に対応するため、2019年1月、八潮流通センターにAI技術を活用した新運営システムを導入し、物流センターの運営効率の向上とトラックドライバーの拘束時間を削減しました。2019年9月には国土交通省・経済産業省・農林水産省が提唱する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、自主行動宣言を策定しました。
    また、ワンアクションで開封でき、すぐに陳列可能な「レンゴー スマート・ディスプレイ・パッケージング(RSDP)」や、中身の大きさに応じて高さの異なる段ボール箱を自動で組み立てることができる「ジェミニ・パッケージングシステム」など、店舗販売と通信販売の両面での作業効率化に貢献する製品により、流通改革への貢献を果たしています。
    社会的課題の解決は、もはや自社単独では成し遂げることができません。お取引先やお客様とも強力に連携しながら、バリューチェーン全体を視野に入れて取組みを進めてまいります。

    イノベーションを生み出す源は人づくり

    持続可能な社会の実現のためには、その推進力となる企業におけるイノベーションが必要不可欠です。その創造性の源こそ人であり、従業員一人ひとりの価値を尊重し、多様な人材がその能力を最大限発揮できる環境づくりは重要な取組みです。
    当社では2014 年より全要素生産性(TFP:Total Factor Productivity)の向上を掲げ、ワーク・ライフ・バランスを見据えた働き方改革に取り組んできました。少子化ならびに次世代育成支援も企業にとっての重要な課題と認識し、男性の育児休業の取得促進や長時間労働の是正、手厚い出産祝い金の贈呈など、子育てを制度面と経済面の両方からサポートしてまいりました。さらに、全ての従業員が健康とモチベーションを維持しながら、意欲と気概を持って活躍し続けられるように、「レンゴーはつらつ健康宣言」を策定し、「生涯現役」をスローガンに65 歳定年制度を導入しています。製造現場での自動化・省力化も進めており、身体的に負担の少ない安全で安心な職場づくりを推進しています。これらの取組みは、多様な人材が能力を最大限に発揮できる環境づくりにつながると確信しています。

    持続可能な社会の実現に向けて

    企業が社会と共に成長し続けるためには、いかにして社会に価値を還元できるか、自らの存在意義とは何かという問いに真摯に向き合う姿勢が重要です。
    レンゴーグループは、世界でベストワンの総合包装企業集団を目指し、これからも自ら未来をデザインし、新たな市場を開拓する「パッケージプロバイダー」として、パッケージングの新たな価値の創造に、世界で一番の情熱を注いでまいります。
    また、新型コロナウイルス感染症拡大という戦後最大の難局下にあって、働く者の安全と健康を確保しながら、生活必需品を消費者にお届けするサポーティングインダストリーとしての供給責任を果たすため、「レンゴーグループ新型コロナウイルス感染症統合対策本部」を設置いたしました。レンゴーグループは、引き続き、感染症拡大防止に最大限努めるとともに、事業活動を通じて企業の社会的責任を果たしてまいります。

      Vision115
      全社的な取組み 
      ~ESGとSDGsを意識した企業風土の醸成~

    Environment
    環境

    • ▪再生可能エネルギーの利用拡大により環境負荷のさらなる低減を追求する。
    • ▪海洋プラスチックごみ問題の解決に貢献する包装資材、生分解性素材の開発・普及を推進する。
    Social
    社会貢献

    • ▪事業法人として、まずは遵法精神に則った経済活動を通じて雇用の創出とともに利益の最大化を実現し、しかるのち、社会への還元を図る。
    • ▪古紙、板紙、段ボールという三位一体のリサイクル循環系を磨きあげる。
    • ▪流通現場の作業効率化に寄与する製品を提供する。
    • ▪サプライチェーンと連携し、適切なリードタイムを重視したホワイト物流を推進する。
    Governance
    企業統治

    • ▪従業員、株主、社会といったステークホルダーに配慮し、企業グループの拡大に対応するコーポレート・ガバナンス体制を確立する。
    • ▪ESGを重視し、SDGsの取組みを推進することにより、企業としての持続可能性を高める。
    • ▪「生涯現役」を掲げた仕組みの整備と省力化設備の導入により、はつらつと働ける安全・安心な労働環境を構築する。
    • ▪多様な人材(性別、年齢、国籍など)が、個々の能力を最大限に発揮できる企業体を目指す。