ニュースリリース / 2012年

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  • 2012/8/28

    今年もレンゴーの段ボールが南極大陸で活躍します

    南極大陸における天文、超高層物理、気象、地質、生物等の観測を目的に、南極地域観測隊(以下、南極観測隊)が今年も南極へ向け出発準備を進めています。今年で第54次となる南極観測隊(隊長:渡邉 研太郎)は隊員65名と同行者約30名で編成され、昭和基地周辺で活動する本隊は、11月25日に成田から空路出発し、豪州フリーマントルで先行する南極観測船「しらせ」に乗船後、昭和基地へと向かいます。
    かつて経験したことのない豪雨や竜巻、落雷など大きな気象変動がわが国でも続発していますが、温暖化をはじめ地球環境の変化がさまざまな影響を与えているといわれており、その原因を探る上でも南極観測の重要性がますます高まっています。
    オゾンホールの発見やCO2のモニタリングによる温室効果ガスの分析など、南極観測隊では地球環境に関わる数多くの重要な研究を行うとともに、氷床コアの解析による過去数十万年にわたる気候変動メカニズムや、隕石の採集を通じた太陽系46億年の歴史の解明などの数多くの実績を重ねてまいりました。
    当社の段ボールは、食糧をはじめ調査研究用品や身のまわり品など、膨大な物資の輸送が必要な南極観測には欠かせない包装材として、そのロジスティクスを力強く支えています。軽くて丈夫、輸送効率に優れ、そのまま保管もできる段ボールは、南極での貴重な収集物の保護輸送にも用いられ、また、使用済みの段ボールは小さく折りたたんで回収できるため、日本に持ち帰りリサイクルされています。
    当社は、1956年の第1次隊から毎回継続して、南極観測隊の物資輸送用段ボールを提供し、観測隊の調査・研究活動を支援しており、今年も国立極地研究所南極観測センター(東京都立川市)に第54次南極観測隊の出発準備のための段ボールケースを本日お届けいたしました。
    昨年は南極の氷の状態が非常に厳しく、「しらせ」の接岸断念という困難にも見舞われました。今年の氷状も昨年同様の状況とのことで、昭和基地への到着まで予断を許しませんが、第54次南極観測隊の無事と成功を心からお祈りいたします。
    当社はこれからも、段ボールの提供を通じて、引き続き南極観測隊の活動を力強く支え続けてまいります。

     

    南極観測隊で使用する段ボール

    南極観測隊で使用する段ボール