トピックス / 2012年

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2012/6/13

学生が創る、産官学民による無理なくごみを減らす社会の仕組み
「減装(へらそう)ショッピングと未来へ」シンポジウムが
開催されました

特定非営利活動法人ごみじゃぱん(所在:兵庫県神戸市灘区 神戸大学内/代表:神戸大学大学院経済学研究科教授 石川雅紀)は、包装ごみの少ない商品を選ぶ買い物基準を普及させ、日本のごみを減量するプロジェクト「減装(へらそう)ショッピング」を、神戸大学の学生がリーダーシップをとり、神戸市内で2007年2月より実施しています。当社は、このプロジェクトをサポートする減装研究会のメンバーとしてパッケージングメーカーの立場から、包装減量化に向けた取組みに参画しています。
今年でプロジェクト開始から5年が経過し、従来の神戸市以外にも岐阜県大垣市で取組みが始まるほか、容器包装リサイクル法の改正を間近に控え、これまで取組みが遅れていたリデュースの無理のない実現に向けて、今後ますます「減装ショッピング」の拡大進化が期待されています。
このたび、同プロジェクトを全国へ拡大し、ごみの発生抑制と資源循環の輪を広げるために、「減装(へらそう)ショッピング」の未来と題するシンポジウムが開催されました。
 シンポジウムでは、これまで実施されてきた減装ショッピングの成果発表を行うとともに、学生たちから、未来の自分たちに向けた環境問題解決のためのメッセージが発表されました。
ごみの発生抑制は、優先順位が高い項目でありながら、その突破口となる具体的な実現策がなかなかみつかっていないのが現状ですが、減装ショッピングはその難しい課題に、産官学民がそろって本気で挑戦し、成果として表れている貴重な取組みです。この種の産官学民の協働企画は、形骸化されてしまうケースが多いといわれていますが、学生たちがリーダーシップをとり、実践に基づいた地道な活動により実際にごみ減量として成果をあげていることは、震災後閉塞感が漂い持続可能な社会に向けた具体的ビジョンがなかなか見えない状況の中、日本の未来に向けての明るい兆しともいえるものです。
当社は今後とも、この神戸大学の学生を中心としたごみじゃぱん「減装ショッピング」の取組みを応援してまいります。

 

シンポジウム「減装(へらそう)ショッピングと未来へ」概要

日時・場所

6月11日(月)環境省第 1会議室

プログラム(敬称略)
1. 挨 拶
  森下 哲(環境省 廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室室長)
2.

開催趣旨説明

 

石川雅紀(ごみじゃぱん代表/神戸大学大学院経済学研究科教授)

3. 広がり続けるごみじゃぱん「減装ショッピング」の成果発表
 

生田萌奈美 奥田翔太朗(ごみじゃぱん/神戸大学経済学部3回生)
神戸市から始まった取組みも、いよいよ全国へ向け他地域展開が始まりました。

4. リオ+20に向けて学生からの提言
  横山大輔(ごみじゃぱん/神戸大学経済学部3回生)
1992年リオサミットでのセヴァン・スズキさんのスピーチから20年、
未来の子供たちであった学生たちが彼女の願いもふまえ、
さらに未来の子供たちへのメッセージとしての提言を行いました。
5. 産官学民で語り合うパネルディスカッション
  生活者、小売業、メーカー、国、学生という今までの協働メンバーが
減装ショッピングのこれからを語り合いました。
【パネル参加者】
・河田 智宏(ごみじゃぱん/神戸大学経済学部4回生)
・高尾ひろこ(神戸市北区連合婦人会 副会長) 
・奥田 陽子(大垣市環境市民会議 事務局次長)
・野口 敏光(ダイエー株式会社 総務人事本部 副本部長)
・百瀬 則子(株式会社ユニー 業務本部 環境社会貢献部部長)
・松村 明彦(日本ハム株式会社社会・環境室室長/減装研究会会長)
・上山 静一(流通環境経営研究所 代表)
・森下  哲(環境省 廃棄物・リサイクル対策部 企画課リサイクル推進室 室長)
・渡邊 厚夫(経済産業省 産業技術環境局 リサイクル推進課長)
・佐竹 健次(農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課食品産業環境対策室室長)
・石川 雅紀(NPO法人ごみじゃぱん代表)司会
6. 減装宣言
  大岡裕平と各パネラー(ごみじゃぱん/神戸大学経済学部3回生)
7. 質疑応答
  全体司会進行 田中未来里(ごみじゃぱん/神戸大学経済学部4回生)

 

シンポジウム風景


 


 

「減装(へらそう)ショッピング」とは

容器包装廃棄物の発生抑制への取組みは、メーカーサイドからは包装を少なく(目立たなく)することによる「売れなくなるリスク」が懸念され、また消費者サイドからは商品選択に際し、どの商品が容器包装ごみの発生が少ないのか情報が不足しているなど、いずれのニーズをも満たす実践的な解決方法が見いだせないままでした。
この課題に対して、ごみじゃぱんはメーカー及び消費者双方に容器包装ごみを減らしたいというインセンティブが存在することに着目し、両者のニーズを情報提供によって合致させていくことで、リデュースの解決策を提案してきました。
具体的には、スーパーに並ぶ商品の包装重量を実測してランキングづけし、上位30%程度をごみじゃぱん「推奨商品」として、写真のようなPOP(値札カード)を目印につけることで、減装商品として購入促進を誘導しています。また、一部、実験的に商品そのものに減装商品マークを付けて、販売している例も見られます。
容器包装ごみを減らした商品「減装商品」の販売が伸びることによって、メーカーサイドにも容器包装を簡略化することへの抵抗感がなくなり、むしろ販売促進につながるとの認識が高まることが期待されます。


店内ディスプレイ


 

減装(へらそう)商品マーク