ニュースリリース / 2009年

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  • 2009/10/28

    今年もごみ減量プロジェクト
    「減装(へらそう)ショッピング」が始まります

    減装(へらそう) 商品推奨マーク ごみ減量社会の実現に向けた生活実験「減装(へらそう)ショッピング2009-2010」が今年も始まります。
    「減装(へらそう)ショッピング2009-2010」は、産官学民の連携で無理なくごみを減らせる社会作りを目指し、神戸大学の学生が中心となって活動を行っているNPO‘ごみじゃぱん’を中心として、ごみの発生抑制を目的に、メーカーや流通と協働で容器包装を簡易化した商品を選択してもらう新しい購買スタイル「減装(へらそう)ショッピング」を生活者に呼びかける生活実験で、11月13日から1年間にわたり神戸市を中心に実施されるものです。
    当社は、経営理念である地球環境保護の一環として当実験の趣旨に賛同し、パッケージメーカーとして唯一参加するとともに全面的にバックアップしています。

     

    「ごみ減装実験」への参加について
    パッケージメーカーである当社が、なぜ「包装を少なくする実験」に参加するのか、不思議に思われるかもしれません。
    しかし、地球温暖化をはじめ、環境問題は今や私たちにとって最も身近で喫緊の課題となり、「省エネ」や「エコ」が日常に浸透し、生活者の関心もますます高まっています。
    そのため、生活者の環境対応商品に対する意識、動向はパッケージを作るうえで大きな関心事であり、また、パッケージ企業としても地球環境への負荷低減は未来へ向けての大きな課題であると考えます。
    今回の実験に参加することで、生活者にも環境にもうれしいパッケージ作りにしっかりと活かしていきたいと思います。


    神戸大学学生による減装宣言
    神戸大学学生による減装宣言

     

    「減装(へらそう)ショッピング2009-2010」実施概要

    名称 「減装ショッピング2009-2010」
    期間 2009年11月13日(金)~2010年11月14日(火)の1年間
    実施店舗 ジャスコつくしが丘店、コープこうべシーア、ダイエー甲南店の3店舗
    ◎背景
    容器包装が減量化されている商品を「減装商品」として推奨することで、無理なくごみを減らす運動「減装ショッピング」を全国に普及させるため、流通・メーカー・生活者・NPOが一体となった基準作りと店舗運営マニュアル作成・ノウハウ蓄積に取り組みます。

    ◎内容
    日本の容器包装のリサイクルは着実に進み、平成18年度のリサイクル率は19.6%に達し、埋め立て量は10年間で約半減しています。しかし、ごみの量そのものは減っておらず、その処理のために多額の費用を使っている現状があります。
    日本の容器包装は、内容物の保護以上に目立つ包装が採用される傾向がありますが、ごみじゃぱんは、これまでの実験を通じて、生活者が商品選択の際にごみ問題やその処理費用などに気がつけば、より簡易な包装を選択することを実証してきました。

    ◎目標
    「減装ショッピング」を、社会全体のスタンダードにするには、まず「減装ショッピング」が実践できる小売店を増やすことを重要目標と捉え、今年度は、小売店でのオペレーションマニュアルを作成し2010年度以降に多店舗展開を行う基盤を構築します。

    ◎実施方法
    1. 小売店で販売されている商品から、食品(生鮮除く)・トイレタリー・文具を、
    使用回数・用途・形状・調理法・活用シーンなどを考慮したカテゴリーに分類。
    2.

    製造メーカーに容器包装容量を確認し「内容量1gあたりの容器包装量」を算出。
    内容量1gあたりの容器包装量=容器包装の質量(g)/内容量(g)
    (※商品カテゴリーによっては「1食あたり」「1回分あたり」等の単位で算出)

    3. カテゴリーごとに、「減装商品」を決定。
    「減装商品」=中身あたりの容器や包装が少ない商品
    4. 売り場の「減装商品」に推奨POPなど目印をつけて購入を促します。
    5. 頭ではポスターなど様々なコミュニケーションツールを用いて、生活者に、
    容器包装が少ない=ごみの発生抑制ができる「減装商品」の情報を伝えていきます。
    6. 調査・分析活動を行い、汎用的な運営オペレーションマニュアルを策定します。 

    ◎分析内容
    POPなどで推奨した「減装商品」の売上動向

    情報量の程度による売れ行き動向分析(POPや陳列方法などの効果測定)

    「減装商品」が定番化された場合のCO削減量分
    生活者の意識変化を実験前と実験後で比較。
    環境意識、購入経験、受容度、メッセージ内容の確認、企業イメージ等
    店舗スタッフモチベーション調査 

    ◎ごみじゃぱん減装研究会 参加企業
    減装ショッピングの普及を目指す企業のサポーター組織です。
    花王株式会社、日本ハム株式会社、ハウス食品株式会社、株式会社マンダム、
    レンゴー株式会社(50音順) ※2009年10月6日時点

    イベント段ボール積み上げ
    昨年の減装ショッピングの様子
    大陳列棚