ニュースリリース / 2007年

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  • 2007/4/23

    茶殻を配合した「お茶入りダンボール」を開発しました

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    当社はこのたび、株式会社伊藤園と共同で、茶殻(茶飲料残渣)を配合した「お茶入りダンボール」を開発しました。
    近年、健康志向を反映し緑茶飲料をはじめとする茶系飲料の需要が伸びていますが、製造工程で排出される茶殻の処理が大きな課題となっていました。
    従来、飲料工場において排出される茶殻は、水分率と温度が高いため腐敗しやすく、有効活用するには事前の乾燥処理が必要とされてきましたが、乾燥処理には多くの石油資源を必要とし、CO2排出など逆に環境に大きな負荷をかける結果となってしまいます。
    そこで株式会社伊藤園の開発した「茶殻を含水のまま保存・配合する技術」をベースに、当社と共同で段ボール原紙の製造工程に茶殻を利用する方法を確立し、この問題を解決いたしました。これにより飲料製造後の水を含んだままの茶殻をそのまま乾燥させることなく、また段ボール原紙の通常の製造工程に負荷をかけることもなく、原料として有効活用することが可能となりました。
    さらに輸送面でも、段ボールを納品した当社トラックの帰り便が株式会社伊藤園の委託飲料工場に立ち寄り、原料となる茶殻を引き取って製紙工場へと運ぶため、合理的かつ環境負荷の低減につながります。
    「お茶入りダンボール」は、段ボールとしての強度は通常品と変わらず、使用後は段ボール古紙としてリサイクルも可能です。
    もとより段ボールは、古紙を主原料とする環境に優しい包装資材ですが、本製品は茶殻という未利用資源までをも有効活用した、よりいっそう地球環境に配慮した段ボール製品であると言えましょう。
    レンゴーは、「人にも環境にも優しく」を念頭に、これからもさまざまな取組みを行ってまいります。