ベトナムにあるビナクラフトペーパー社にて、主に原質と抄紙造工程における操業度性改善のためのアドバイスを行っています。レンゴーに入社後、尼崎工場で製紙工場全体の操業管理をした経験を基に、タイ人、ベトナム人スタッフと力を合わせて、最適な操業に実現するために、さまざまな改善活動を推進しています。
原質とは、紙の原料を調整する工程です。古紙から繊維質を取り出し、原料として抄紙機に送る工程です。抄紙機は、原質工程で出来た原料を用いて、紙を抄く工程を担います。幅は約6m、ラインの全長は150m以上という巨大な製造装置が、毎分800mというスピードで運転され、高速で段ボール用の原紙を作りだしています。その生産量は、日産700t、年産で250,000tという莫大なものです。24時間稼働し、毎日膨大なエネルギーが消費されています。尼崎工場での経験を活かして、生産効率を高め、少しでも省エネルギー化を実現しながら、段ボール原紙の品質向上を実現し、現地ベトナムの製紙産業と延いては経済の発展に貢献したいと考えています。

ビナクラフトペーパー社では、古紙を98%使用しておりますが、ベトナムのLocal古紙は夾雑物を多く含むため、異物の除去や品質の向上が最も大きな課題です。現地で回収された古紙をメインで使用していますが、日本のような回収システムは確立されておらず、まだまだ不効率な面が数多くあり、改善すべき課題は山積です。ビナクラフトペーパー社は、2009年に操業を開始した新しい会社なので、最新の設備を備えておりますが、製紙産業の歴史が浅いため、製造方法や機器の取扱いについての十分な知識や経験が不足しています。また、国内の製紙産業が育っていないため、製紙関連のサプライヤーもベトナム国外から参入してくることが多い状況です。そのようななか、日本だけでなく、ヨーロッパなどからのサプライヤーとの意見交換は、大変貴重な経験になっています。
現場のオペレーターに一連の作業を教えるだけではなく、なぜその作業が必要なのか?それをすることでどのように品質、生産性が向上するのかを理解してもらうのは大変ですが、少しでも現場に改善が見られ、成果が出た時は、大きな達成感を感じることができます。

ビナクラフトペーパー社は、タイSCG ペーパー社とのジョイントベンチャーで、工場にはベトナム人、タイ人、日本人が共に働いています。彼らにはこれまでタイで培ってきた仕事のやり方があります。効率が悪いと感じる事もありますが、相手を否定するだけではうまくいきません。相手の考えを十分に理解し、日本でのやり方を受け入れやすい方法を考えながら、仕事を進めていくことが最も大切です。
ベトナムでは製紙産業は発展途上ですが、世界各国から訪れるサプライヤーとのミーティングを通じて、自分の知見を広げるには大変良い環境ともいえます。また、マーケティング部門の人と話をする機会も多く、ベトナムをはじめとしたASEAN各国の市場を勉強する良い機会になっています。東南アジアでの製紙産業はこれからの成長産業であり、日本での成熟した市場とは異なりますが、その市場の中で今何が一番重要なのか、または優先すべきかを考え、設備投資を検討する事が大切だとわかってきました。将来的にここでの経験を、レンゴーの新たなプロジェクトに活かしていきたいと思っています。

就職活動で自分の実力を出せる人も、そうでない人もいると思いますが、大切なのは自分の意見をしっかり持って就職活動に臨むことだと思います。飾らない自分で内定を得ることができた会社でこそ、入社後に後悔することなく仕事に取り組むことができ、自分を高めていくことができると思います。

7:30 ◎出社(メールチェック等)
8:00 ◎前日の操業状況の確認
9:00 ◎各現場の運転状況の確認
(原質・抄紙機・排水設備)
10:00 ◎サプライヤーとの打ち合わせ
12:00 ◎昼休み
13:00 ◎レポートの作成
15:00 ◎タイ人のマネージャーとのミーティング
16:00 ◎各現場の運転状況確認
17:00 ◎退社

    ◎2003年 入社~

    尼崎工場製紙部に配属。中芯マシンの操業管理を担当。
    操業性改善や品質向上などを行う。

    ◎2010年 8年目~

    海外研修生として、アメリカでの語学研修、
    タイでの実務研修を受ける。

    ◎2012年 10年目~

    ビナクラフトペーパー社へ出向。
    原質・抄紙機の操業性改善に向けたアドバイスを行う。

    ◎2015年 13年目~

    東京本社 製紙部門生産本部 生産部に異動。